AGS鑑定とは? AIを活用したカード鑑定サービスRobogradingのメリット

AGS鑑定カード 鑑定HOW TO

AI技術を活用したRobogradingによるトレーディングカード鑑定サービスをご存知でしょうか。AGS(Automated Grading Systems)が提供するアメリカ発のサービスですが、実は日本からも利用することができます。AGS鑑定の特長やメリットとは? 実際にサービスを利用した体験も踏まえて、解説します!

そもそもなぜAGSなのか?

本題に入る前に、なぜAGSという新しい鑑定サービスにたどり着いたのかについて、触れておきたいと思います。

私は以前からトレーディングカードの鑑定サービスに興味を持ち、実際に利用しています。ただ、何回か鑑定サービスを利用するなかで感じたことがあります。それは、鑑定に「運の要素がある」ことへのモヤモヤ感です。

ときどき、SNSなどでも「鑑定士ガチャ」という言葉を見かけますが、鑑定機関では鑑定士(グレーダー)と呼ばれる専門家が鑑定作業を行っているとされます。そのため、カードを手に取る鑑定士によって、評価が変わってしまうことがあるというものです。

鑑定機関によっては、そうしたブレやミスを最小化するために、複数人でチェックをしていることもあると聞きます。しかし、そうは言っても人間がやっている以上、ブレやミスをゼロにすることは難しいのではないでしょうか。

利用者としては、運に左右されて大切なカードに不本意な結果が付与されたら、納得できないだろうな・・・。そんな気持ちがあって、特にずっと大切にしている思い出の1枚のようなカードほど、なかなか鑑定に出すことができませんでした。

結果に納得できない場合、ケースを割って再鑑定に出すというコレクターもいると思います。ですが、鑑定料ももったいないですし、何よりカードを傷つけるリスクも伴います。

でも、いまの時代なら、テクノロジーの力を使ってもっと正確な鑑定ができるのではないだろうか・・・。そう思って調べ始めたときに見つけたのが、AGSのRobogradingでした。

AGSとは?

AGSとはAutomated Grading Systemsの略です。直訳すると自動鑑定システムといったところですが、特殊なスキャニングシステムとAI技術を使ってトレーディングカードの鑑定をしてくれる、アメリカ発のサービスになります。

サービスを運営しているAGS Inc.はWooter Holdings Corpという会社から出資を受けて設立されています。日本では情報が少ないのですが、Wooterは起業家であるAlex Aleksandrovski氏が設立した会社で、カード鑑定事業のほかにも、スポーツアパレルや医療用品の物流・販売などの事業を展開しているようです。

AGSの事業は2021年6月にAGSアプリを立ち上げたところからスタートしています。このアプリでは、物理的にカードを輸送せず、アプリに画像をアップすることで簡易的なグレーディングを受けることができます。

そして、実際にカードを送って、専用のスキャニングシステムで高精度の鑑定を受けケースインしてもらえるサービスとしてRobograding がスタートしたのが2021年の10月です。まだまだ歴史は浅いですが、アメリカでは少しずつ利用者が増えているようです。

AGS鑑定カード

AGSのメリットとは?

冒頭でも少し触れたとおり、最大の特長はAIによる鑑定(グレーディング)です。これによるメリットについて、公式サイトでは次のように示されています。

1.精密に鑑定できる

AGSが鑑定に用いるスキャナーは、優秀なグレーダーでも見逃してしまうようなカードの微細な傷、印刷線などもしっかりと判別することが可能であるそうです。

2.公平に鑑定できる

AGSではAI がカードを評価しており、人間は介在していません。そのため、偏りがなく公平な鑑定結果が得られるそうです。

3.鑑定が早い

プロセスが100%自動化されているため、カードの鑑定結果がわかるまで何ヶ月も待つ必要がないとされています。実際に私が利用した際には、最も所要期間が長いプランで利用したにもかかわらず、国際輸送でのやり取りを含めても約1~2カ月で手元に戻ってきました。

4.欠陥を正確に検出できる

AIは、個々のカード固有の欠陥(印刷不具合など)とカードセット共通の欠陥を検出することができるそうです。これが意味するところを正確に掴みきれませんが、製造段階で共通的に付く傷と、自分が付けた傷とは区別して評価するようになっているのかもしれません。

5.詳細な分析結果を確認できる

カードの表面と裏面それぞれについて、センタリング、コーナー、印刷面、エッジのスコアを正確に通知してくれます。さらに、スキャンして分析した画像も提供されますので、具体的に欠陥がどこにあるのかを視覚的に確認することができます。

6.料金が安い

自動化で大量のカードを鑑定できるため、1枚当たりの料金が安価に設定されています。最も安価なプランだと1枚当たり13USDで鑑定を受けることができ(2023年6月現在)、日本円換算すると1,800円ほどのイメージです(1USD=140円とした場合)。まとめて鑑定を依頼したいときには嬉しいですね。

AIを活用した鑑定について個人的にメリットに感じるのは、やはり鑑定結果の納得感です。「何度やっても同じ結果が得られる」ということに加え、評価の理由を詳細に知ることができるため、「どこがダメでその評価がついたのかが分かる」のは大きいと思います。

また、これは鑑定品を売買したりする際にも有効だと思います。例えば「グレードは9だけど、実際に手元に届いたら思ったよりもダメージがあった」ということって、ありますよね。でも、詳細な分析結果を事前に見ておくことで、こうした残念な取引を減らすことができるかもしれませんね。

ちなみに、こちらが実際に鑑定したカードの分析結果です。

カード鑑定の分析結果
カード鑑定の分析結果

スコアも細かく算出されます。

グレーディングスコア

料金も安いので、鑑定サービスにこだわりはないけど、とりあえず湿気や汚損からカードを守るためにケースインしたい、というときにも使えるかもしれません。

今回は、AIを活用した新たなカード鑑定サービス、AGS鑑定のRobogradingをご紹介しました。試してみたいという方はこちらのリンクからアクセスいただくと35%OFFで利用できるそうです!

※海外の鑑定サービスであり、サービスレベルや輸送リスクなども国内とは異なります。あくまでご自身の責任でご利用ください。

申込方法や海外にカードを送る方法などもまとめていますので、よろしければあわせてご参考ください!

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